生命保険の営業が辛い理由と辛い時の対処法

生命保険の営業に対して 辛い と感じている人は少なくありません。

保険営業は、常に会社からノルマ達成を求められ、達成すれば喜びも報酬も大きい反面、成績がよくなければ、精神的にも肉体的にも辛い時期が続きます。
そんな状態で保険営業を続ければ、心や身体を壊してしまい離職を余儀なくされるケースもあります。

そうなってしまう前に「なぜ、保険営業を辛いと感じているのか?」を冷静に分析して、その理由に対して適切な対処をすることで辛い状況から抜け出せます。
自分の性格や適性も踏まえて、保険営業を続けることが正しい選択肢なのかを考えましょう。

この記事では、保険営業を辛いと感じる理由とその対処法を紹介します。
この記事を読んで、1人でも多くの保険営業が今の辛い状況から抜け出し、明るい毎日が過ごせるようになることを願っています。

保険営業が辛い理由

保険営業が辛いと感じるのは、次のような理由によって自己肯定感を感じられなくなってしまったことが原因です。

  1. 見込み客が見つからない
  2. 人間関係が犠牲になる
  3. 他の保険営業と比較される
  4. 収入が安定しない
  5. 早期解約のペナルティがある
  6. プライベートがない
  7. お客様からの苦情・クレーム
  8. スキルアップの実感がない

見込み客が見つからない

保険営業は、毎月高いノルマが課されて、それを達成するためには見込み客を発見する新規開拓を続けなければなりません。
保険営業は「見込み客発見が仕事の9割」と言われるほど新規開拓が重要で、前月の成績が良かったとしても、毎月新しいお客様を獲得する必要があり、いつまで経っても仕事は楽になりません。

新規開拓の方法は、顧客リストがもらえるわけではなく、担当エリアを決められてそこの家を一軒一軒あたっていくようなスタイルの会社もあります。
そのような訪問販売スタイルは断られることが当然多く、断られることに慣れていない人にとっては非常に過酷な環境です。

また、そもそも世間では保険営業の印象は決して良くはありません。
保険の話を切り出した途端、冷たい反応をされて断られることが圧倒的に多いです。
そのような状況なので、断られることを前提にとにかく数をこなすことが重要になりますが、仕事とはいえ、毎回嫌な顔をされて断られると気持ちは沈み、精神的に追い詰められてしまいます。

また、努力の末、せっかく話を聞いてくれる見込み客が見つかっても、全員が全員、保険を契約してくれるわけではありません。
保険はお客様のニーズを汲み取り適切な提案をし、その上で、お客様の信頼を得ないと契約には至りません。

そもそも保険は商品の特性上、売ることが難しい商材で、必要性を感じていない人に売るのはたいへんです。
生命保険は病気や事故があったときには入っておいてよかった!と感謝されますが、健康な人には不要なものと思われていて、営業をすると嫌がられます。
特に、最近では、安価なネット保険が普及する一方で、YouTubeなどで保険不要論も広まっており、保険営業にとってはますます厳しい環境になってきています。

あなたが保険営業に誇りを持っていたとしても、世間からは不要なものを売りつけている営業マンというレッテルを貼られることもあり、自己肯定感は抱きにくいと状況にあると言えます。

人間関係が犠牲になる

転職したばかりで、保険営業の提案先がない営業は、契約を獲得するために、自分の友人、知人などに提案せざるを得ず、その結果、プライベートの人間関係が悪化してしまう保険営業がいます。
それまでは、友情で結ばれていたはずが、保険の勧誘によって関係が崩れてしまうのです。

そうならないように、友人、知人への勧誘はしないでおこうと思っても、ノルマが達成できていないと、会社から

友人、知人、親戚、周りに誰か契約してくれそうな人はいないのか?

とプレッシャーをかけられて、しぶしぶ友人、知人にお願いして、保険に入ってもらうケースももあります。

知り合いから保険に勧誘された経験がある人は、もしかすると、あなたが保険営業になったと知って、付き合いを避けるようになる人がいるかもしれません。

また、保険営業の仕事で悩んでも、保険を契約してもらった家族や友人に相談しにくく、保険営業に対する悩みを自分で抱え続けてますます辛くなってしまう人もいるようです。

他の保険営業と数字で比較される

保険営業は、月間の契約数、保険料額、手数料額などの営業成績が如実にわかる仕事です。
そのため、所属している支社で、他の保険営業の営業成績と比較されてしまうので、肩身が狭い思いをすることも少なくありません。
営業成績のグラフを職場に張り出して、社員同士で競争を意識させる会社もあります。

そのような状況で、数字ができていないというプレッシャーに耐えられず、精神的に追い詰められてしまう人は少なくありません。

また、保険営業の業界は、まだ体育会系の名残があり、大声で怒鳴ったり、精神的に追い詰めたりする、パワハラ系上司が多い業界でもあります。
営業成績の悪い保険営業には厳しくあたる上司は少なくありません。
ノルマや目標を課されて、営業成績を比較されてしまう厳しい環境なのでなおさらです。

上司だけではなく、周りの社員も成績不振の保険営業を蔑み、ひどい扱いをすることもあります。
本来協力すべき職場で足を引っ張り合い、仕事に支障が出たり、職場の人間関係が悪さから保険営業が辛いと感じるケースも多いようです。

営業成績が悪い保険営業は、そのような日常に耐え続けなければなりません。

そのような状況が続けば、多少強引でも契約を取ろうとしてしまい、自分本意で強引な提案になった結果、ますます契約が取れなくなり、上司からのあたりがより厳しくなるという悪循環におちいってしまうかもしれません。

収入が安定しない

保険営業の仕事は、契約を取るのが難しい一方で、契約を取れた際の報酬は高く設定されています。
そして、給与形態は、固定給のところも増えつつありますが、ほとんどが歩合制です。
外資系などは完全歩合制(フルコミッション)のところもあります。
営業成績によって変動し、スキルの高い保険営業は高収入を得る一方で、契約が取れなければどれだけ働こうと給料は低いままで、生活は苦しくなります。

1〜2年目までは給与の保証があっても、それ以降の基本給は10万円未満というところも少なくありません。

毎月のノルマが設定されている会社では、達成できないと直接的に収入に影響し、たとえ、ノルマなしと言われていても、成果を出せないと給料が少なくて生活が成り立たないということもあります。

もし、運良く契約をたくさん取れた月があったとしても、その給料を安定させることは難しく、契約が取れた月と取れなかった月の給与の変動は大きいのが保険営業の特徴です。
どれだけ頑張っても契約が取れない月などは、そのような給与制度の影響もあり、精神的に不安定になってしまいます。

収入の変動だけでなく、支出の多さも保険営業が辛い理由になっています。

保険営業は見込み客のもとに訪問して、保険を提案するのが一般的ですが、そのような営業にかかる経費は、自己負担であることが多く、毎月数万円もの出費になります。

これは、保険営業は会社と雇用契約ではなく、業務委託契約を結ぶケースが多く、その場合は、会社の経費ではなく、自己負担になるからです。

経費の例

  • 交通費(電車代、ガソリン代、高速道路代、駐車場代)
  • 携帯電話代
  • 手土産代
  • 喫茶店代
  • 会食代

こういった経費は、1つ1つは低価格でも積み重なると数万円になり、負担は大きいです。
遠くにいるお客様に交通費をかけて訪れたにもかかわず、空振りに終わったとなると、お金を無駄にした感覚を抱いてしまうことでしょう。

また、保険業界にはリーズという見込み客の情報を購入するビジネスがありますが、このリーズにかかる費用も決して少なくありません。

この記事を読んで欲しい人 保険のリーズ案件に取り組むべきか迷っている人保険営業のための見込み客を発見したい人保険代理店業界の...

成績が良くて、歩合給が多ければ問題はありませんが、契約が少ない月は、経費が多くなるとギリギリの生活になってしまいます。

早期解約のペナルティがある

保険業界では、獲得した契約が一定期間内に解約されてしまった場合、戻入と呼ばれるペナルティを課されます。
例えば、契約して2年以内の解約があった場合に翌月の給料や賞与から減らされてしまうなどです。

保険営業は、契約を取って終わりではなく、継続してもらわないといけないのです。

よほど理由がない限り、解約されることはありませんが、お客様の収入状況を把握せずに提案をして継続できなくなったり、お客様が減給やリストラによって保険料を払えなくなったりすると、解約が発生します。
あるいは、他の保険営業から保険の見直しを提案されて解約、ということもあるかもしれません。

プライベートがない

保険営業の仕事は、成果を出すためにはお客様の都合にあわせて動く必要があります。
そのため、お客様の仕事が終わった後の平日の遅い時間や土日に面談をすることも少なくありません。 平日夜の18時から面談を開始すると、帰宅時間は21時を回ることもざらでしょう。

また、お客様からの急な呼び出しで、急に自宅に訪問しなければならなくなったということもあるかもしれません。

そうなると、自分の予定を入れにくい上、プライベートの時間はどんどん削られてしまいます。

休みの日にリフレッシュすることができずに、毎日毎日、成果を出さなければという焦りの中で仕事をする日々はとても辛いことでしょう。

また、せめて、残業代や休日出勤の手当がつけばいいですが、保険営業の仕事は営業手当やみなし残業を理由に残業代が支払われないことも少なくありません。
いわゆるサービス残業をしていることになります。

さらに、保険営業には、営業以外の業務も実はたくさんあります。
見込み客への提案資料・設計書の作成、お客様との付き合い、さらに契約が取れたら取れたで契約手続きのための事務仕事があります。
そのような業務によっても、プライベートな時間はなくなってしまいます。

お客様からの苦情・クレーム

保険営業は人とのつながりが大切で、契約をいただくためには、自分の気持ちに嘘をついてでも、どんな人とでも仲良くしないといけません。
さらに、それに加えて、保険営業でも他の営業職と同じく苦情やクレームは付きものです。
新規開拓に時間をさきたいのに、苦情・クレーム対応で時間がなくなってしまったということもあります。

保険営業では、次のような苦情・クレームの可能性があります。

  • 申込書の不備対応をスムーズに進められなかった
  • 医療保険で給付金が出なかった
  • 外貨建て保険で為替変動の影響を受けた
  • 若い人に保険を売ったら、親から問い合わせがあった

スキルアップの実感がない

保険営業は新規開拓を続けて、同じような保険商品を提案して販売していくスタイルが一般的です。
お客様の一生に寄り添えることに魅力を感じる保険営業もいますが、ずっと同じことの繰り返しで、徐々にやりがいを感じられなくなる保険営業がいます。

一生を保険営業に捧げることに不安を感じ、スキルアップを実感できない仕事内容に不安を感じて、別のキャリアを模索する保険営業は少なくありません。

保険営業が辛い時の対処法

保険営業において辛いと感じる理由をいくつか挙げましたが、根本理由は保険契約が取れないからに収束します。
そのため保険営業の成績向上を目指すことが最初の解決策になります。

しかし、さまざまな努力をしてみたものの営業成績があがらないという人は他の選択肢も検討することになります。

具体的に保険営業が辛い時の対処法について解説します。

  1. 営業成績を上げる
  2. 異動を申し出る
  3. 休職する
  4. 転職する
  5. 退職してしばらく休む

営業成績を上げる

保険営業が辛いと感じるのは成果が出ないことが一番の理由です。
成果が出れば、自己肯定感が高まりますし、上司にも叱られず、収入に困ることもありません。

まだ、保険営業として頑張ろうという気持ちがあるのなら、このサイトの他の記事なども参考に営業成績を上げるための努力をすることお勧めします。

https://financial-free.jp/category/know_how/

異動を申し出る

今の職場環境で保険営業を続ける気持ちになれない場合には違う部署への異動を申し出るという方法があります。
異動ができれば、会社を辞めずに辛い保険営業から抜け出すことができます。

もし、保険営業という仕事や今の職場が嫌なだけで会社に対しては愛着や思い入れがあり、社内に取り組んでみたい業務があるなら異動を申し出てみましょう。

社内公募があれば、積極的に応募してみましょう。
社内公募がなければ、まずは上司に異動希望を伝えることから始めましょう。

もちろん、異動を申し出ても叶うとは限りません。
しかし、希望を出さないことには何も始まりません。
転職を検討するのは異動ができないことがわかった後でいいでしょう。

休職する

心身ともに今の状況が辛く、今後についてゆっくり考えることもできないという状況なら、休職も選択肢です。

辛すぎて何も考えられない

会社に行く気力がない

そんな状態なら休職するのがおすすめです。

退職をすると収入がなくなりますが、休職なら職を失わずにすみ、健康保険から傷病手当金として、標準報酬月額の3分の2が受け取れる場合もあります。

休職して体調が回復し、気持ちも楽になってくれば、冷静にそのまま続けるか、辞めるかの判断ができるようになるでしょう。
転職にもエネルギーがいりますので、今の状態では転職に向けて動けないという人は、休職して休む時間を確保しましょう。

転職する

自分には保険営業は向かない、あるいは、保険営業の仕事は続けたいが今の会社では続けたくないと感じている人は、自分の新しい可能性に賭けて転職も選択肢です。
現状を変えるには転職することがもっとも手っ取り早いと言えます。

営業職が嫌いでなければ、保険以外の商材を販売する営業職に就くのも良いでしょう。
これまでの保険営業の提案スキルやビジネスマナーなどを活かしつつ、保険以外の商材の営業ならもっとやりがいを感じられるかもしれません。

ただし、仕事をしつつ、転職活動をするのはたいへんです。
有給を利用したり、業務時間を上手くやりくりしたりして、転職エージェントや志望先企業との面接の時間を確保する必要があります。

次の仕事が決まってから退職ができれば、経済的にも精神的にも余裕が生まれます。

退職してしばらく休む

保険営業が辛くて心が壊れてしまいそうという状況なら退職も選択肢です。

そのような状況でさらに自分を追い込んでしまうと、うつ病発症のリスクもあります。
うつ病は発症すると回復までに相当の時間がかかります。

保険営業が辛くて、追い込まれてしまっている場合には、思い切って退職してしまった方が次のステップに踏み出しやすいかもしれません。

保険営業を辞めれば、誰にでも良い顔をする必要がなくなり、好きな人とだけ付き合えます。
それによって、人間関係のストレスから解放されます。

金銭面で不安を感じるかもしれませんが、会社を辞めても条件を満たせば失業給付を受け取れます。

仕事の犠牲になる必要はありません。
自分の心と身体は、自分自身で守りましょう。

転職活動で気をつけるべきこと

保険営業が辛く、今の環境からすぐにでも抜け出したい!と思っても、勢いのままに転職先を決めることは避けましょう。
転職に向けて注意すべきことを解説します。

自分のスキルや資格の棚卸をする

まずは、自分が持っているスキルや資格を棚卸をして把握しましょう。
そして、それらの内容を履歴書や職務経歴書に落とし込んで、面接時にアピールすることで説得力が増し、志望先企業に貢献できる人材だとアピールできます。

もしかすると、実績があげられずに保険営業から転職する人は、アピールポイントがなく、面接時に保険営業のことを聞かれることに対して、不安を感じるかもしれません。
そんな時には、たとえ、契約数が少なかったとしても、保険契約に至るまでに自分なりに工夫したことを思い出してまとめておきましょう。

  • 丁寧な営業でお客様からの満足度は高かった。
  • お客様に信頼いただいて知人を紹介してもらった。

などをアピールポイントとして話すと良いでしょう。

「仕事の軸」を明確にする

「なぜ転職したいのか?」の理由を自分と向き合って冷静に考えて、仕事をする上で自分が最も優先したいことは何なのかを明確にしましょう。
転職を決意する理由は、今の環境を変えたい、自身のキャリアアップを図りたい、収入の安定や向上を目指したい、など人それぞれです。
そういった理由の中で、自分が最優先したいことを明確にすると転職先を選びやすくなります。

そのために、自分が何に喜びや楽しみを感じたり、得意だったかを振り返ってみましょう。
自分の得意なことがピンとこない人は、仕事中に楽しいと感じたことや習得が早くて周りに褒めてもらった業務などを思い出してみましょう。

転職エージェントを利用する

転職をする際には転職エージェントを利用することをお勧めします。

転職エージェントを利用すると、キャリアコンサルタントが同じような失敗を繰り返さないために、あなたの適性に応じた求人を紹介してくれます。
転職エージェントは求人を紹介するだけと思われがちですが、求職者の価値観やこれまでのキャリアをヒアリングして、おすすめの業界や職種、転職先を示してくれます。
自分だけで考えるのではなく、経験豊富なコンサルタントに相談しながら転職先を絞り込んでいくことで、理想の企業と出会える可能性は高まります。

また、履歴書や職務経歴書の作成方法や志望先企業との面接に対するアドバイスももらえます。

転職する意志が固まっていなくても転職エージェントは利用できるので、今の仕事を続けつつ、相談してみると良いでしょう。

保険営業の転職先の候補

ルート営業

営業としてのこれまでのスキルを活かしつつ、保険営業で感じた辛い新規開拓の必要がないのがルート営業です。
給料は安定していて、法人が相手なので土日休みであるところが多いです。

保険以外の新規営業

保険という商材や業界になじめなかった人なら、他の業界の新規営業にチャレンジしましょう。
保険営業は、高額かつ無形商材という比較的営業の難易度が高い商材です。
その商材を扱ってきた経験を他の商材の営業に活かせば、活躍できる可能性は高いです。

事務職

保険営業職から事務職に転職する女性は少なくありません。
ノルマや外回りの営業がなく、土日休みであることなのが人気の理由です。

保険営業として他の会社へ転職

保険営業として他の会社へ転職する人も多いです。
例えば、一社専属の保険営業が乗合代理店に転職したり、訪問販売型の保険代理店から来店型ショップに転職したり、などです。
保険営業と言っても、業態や会社によって、営業方法はさまざまなので、保険営業自体にまだやりがいを感じているなら他の保険代理店を調べてみるのも良いでしょう。

退職時に気をつけるべきこと

もし、退職の意思を固めたら、なるべく早く上司に申し出ましょう。
法律上は、2週間より前に退職を報告すれば問題ないとされていますが、スムーズな引継ぎのためにも1ヶ月以上の余裕をもって上司に相談しましょう。

有給休暇が消化できる場合もあるので、スムーズに退職日を迎えられるよう上司と調整しましょう。

また、お客様への引き継ぎを兼ねて退職の挨拶を済ませましょう。
お客様への退職あいさつ漏れがあると悪い印象を与え、後任に迷惑がかかる可能性もあります。

お世話になった上司や同僚にも丁寧な退職挨拶を心がけましょう。
退職を申し出たら、上司の態度がますます厳しくなったということもあるかもしれませんが、立つ鳥跡を濁さずで、できるだけ良好な関係を維持して退職できるように努めることが大切です。

しかし、次のようにスムーズに退職できないケースもありますので、参考にしてください。

有給休暇を消化させてもらえないことがある

退職時に有給休暇を消化して辞めようにも、有給休暇を使わせてもらえないケースがあります。

本来であれば労働者は

  • 雇い入れの日から6か月経過していること
  • その期間の全労働日の8割以上出勤したこと

という条件を満たしていれば、有給休暇を自由に取得できます。

しかし、職場環境や雰囲気的に有給休暇を使わせてくれないことがあります。

引き止めにあっても応じてはいけない

上司や職場に退職の意志を伝えても引き止めにあってなかなか退職できないことがあります。

会社としては、人員を補充するまでに時間がかかる上、経験が長い従業員に働き続けてもらうほうが都合が良いからです。
特に、保険営業という仕事は、専門性や経験が必要とされるのでなおさらです。

また、お客様はあなたを担当と認識していますので、担当が変わることでお客様に他社に乗り換えられるという会社にとってのリスクもあります。

さらに、部下が辞めると上司の評価が下がる会社もあるので、引き止めようとしてくる上司もいます。

あなたのような人を雇う会社は他にはないよ!

など恐怖心を煽ってくることもあるかもしれません。

退職者側も自分の都合で退職するという後ろめたさがあるので、会社の意見を受け入れたほうがいいのかなと感じるかもしれません。
ただ、法律上では、期間の定めがない雇用契約の場合、2週間前に「仕事を辞めたい」と会社に伝えれば退職できます。
また、会社の就業規則にも退職に関する記載があるはずですのでそれを示して退職交渉しましょう。

スムーズに退職するには退職の意思は固く、自分の中ではすでに揺らぐことのない決定事項であるという姿勢を貫くことが大事です。

スムーズに辞めるための退職理由を伝える

当然退職する以上、何らか会社に対する不満があるので、退職を決めたと思います。
しかし、その会社に対する不満を伝えてから辞めることはおすすめしません

会社から「その点は改善するようにするから」と引き止めの口実を与えてしまう可能性があります。
また、退職するまでの間、働きづらくなってしまいます。

スムーズに退職するためには、退職せざるを得ないと誰もが感じるような事情を伝えることが必要です。

  • 家族の事情で引っ越すことになった
  • 実家の仕事を継ぐことになった
  • 子育てに専念しなければならなくなった
  • 親の介護をする必要がある
  • 夢だった仕事に就けることが決まった
  • 体調不良によってこれ以上仕事を続けることができない

「それは辞めざるを得ないな…」と会社側が納得するような退職理由を伝えましょう。

退職代行も検討する

会社に退職を申し出づらい雰囲気があるなら退職代行の利用も選択肢です。
退職代行は、あなたに代わって勤務先に退職を伝えてくれるサービスです。

退職代行の手順

  1. 無料相談
  2. 料金の支払い
  3. 退職代行との打ち合わせ
  4. 退職代行に任せる

退職代行を利用すれば、上司と話すことなく、即日で退職することができます。
会社に辞めさせてもらえない場合でも、2週間を欠勤扱いにすることで退職できるので、ほとんどのケースで即日退職が可能です。

会社を辞めたくても、上司に退職の意思を伝えることができずに退職に踏み切れないという方は少なくありません。
しかし、退職代行を利用すれば、誰とも会わずに退職の手続きを進めることができます。

まとめ:保険営業が辛いなら…

保険営業が辛い理由と辛い時の対処法について解説しました。

保険営業が辛い理由は人によってさまざまかもしれませんが、根本原因は営業成績が悪いことです。
そのため、保険の営業成績が向上すればきっと解決しますので、このサイトの他の記事を参考にして、営業成績UPを目指しましょう。
保険営業の仕事は、いただける契約が増えれば、それに見合った収入を得ることができます。
また、お客様の人生に関わることができるやりがいのある仕事です。

しかし、そのための努力をこれ以上できない、保険営業には自分は向いていない、と感じるなら、異動を申し出る休職する転職する退職してしばらく休むといった選択肢もあります。

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