FXと外貨預金;取引倍率1倍でFXを外貨預金の代わりにしよう!

アメリカの金利が上昇していることを受けて、金利収入を狙っての米ドル建ての投資が注目されています。
外貨預金という手もありますが、外国為替証拠金取引、いわゆるFX取引を利用する手もあります。
FX取引は、金利上昇や低コストの恩恵を受けることができますが、取引倍率や税金の仕組みについてよく理解しておくことが重要です。

FXと外貨預金の比較

FX 外貨預金(大手銀行の例)
金利水準 1.7%前後
(スワップポイントの年率換算)
0.6%~1%程度
(1年物定期の表示金利)
為替コスト 1ドルあたり0.3銭前後
(為替スプレッド)
同1~2円
(往復の為替手数料)
課税 20.315%の申告分離
(スワップポイント、為替差益とも)
利息は20.315%の源泉分離
為替差益は雑所得として総合課税

スワップポイント

FX取引では、スワップポイントと呼ばれる、2つの通貨の間の金利差に相当する収入を日々受け取ることができます。
円を売って外貨を買った場合には、外貨の金利が高いほど、受け取る収入は大きくなります。

今、金利の面で注目されているのが米ドルで、スワップポイントの金利水準は足元で約1.7%とじわじわと上昇しています。
1年前よりも0.7%ほど高くなっています。
一方、大手銀行が取り扱う米ドル建て預金の金利は、1年物定期の例で0.6~1%程度で、外貨預金に比べると有利です。

FRB(米連邦準備理事会)は2015年末以降、政策金利の誘導目標を段階的に引き上げて、現在は1.5~1.75%としていて、年内にあと2,3回の利上げをするとの見方もあります。
一方、日本では日銀はマイナス金利を維持しているので、日本とアメリカの金利差は広がっています。
これを反映するかたちで、FX取引において、円売り・米ドル買いをした場合に受け取る金利の水準は大きく上昇しています。

FXは市場金利の動向を見ながら、毎日、金利を見直すのに対して、外貨預金は頻繁には金利を変更しないので、市場金利の上昇局面では、相対的に低い金利水準が続くことがあります。

為替コスト

FX取引は、外貨預金と比べて、為替コストの面でも有利です。
為替手数料に相当するFXのスプレッド(買値と売値の差)は、1ドルあたり0.3銭前後です。
FX会社は、外国為替市場で価格の注文を出していて、各社はスプレッドの狭さを競っています。

一方、外貨預金の場合には、米ドルの場合、預け入れ時と満期時にそれぞれ為替手数料が1円ずつ、往復2円かかることがあります。

課税方式

FX取引と外貨預金では課税方式が異なります。

FXのスワップポイントと為替差益はともに、先物取引に係る雑所得等に分類されて、税率約20%の申告分離課税です。
日経平均先物などと同じ分類の所得との間で損益通算ができます。

一方、外貨預金は利息から約20%が源泉徴収されて、為替差益は雑所得として総合課税の対象となります。

取引倍率

FX取引で注意すべきなのは、取引倍率です。
FXは証拠金を差し入れると、最高でその25倍にあたる金額で取引することが可能です。
外貨を買った後、予想に反して円高が進めば、取引額が大きいほど為替差損は膨らみ、追加で証拠金を入れる必要が出てきます。

このように、FXは元手資金を上回る金額で取引するとリスクが高いですが、取引の倍率を1倍に抑えることで、外貨預金と同じリスクで高めの金利を得ることができます。

例えば、証拠金を30万円差し入れた場合、制度上は最高750万円分の取引が可能ですが、倍率を1倍、つまり30万円に限って外貨を買うようにすれば、過大な為替変動リスクを負わないで済みます。

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